こまめな水分補給は、歯にも大切

梅雨に入り、蒸し暑い日が増えてきました。これから本格的な夏を迎えるにあたり、熱中症予防のためにも、こまめな水分補給が欠かせません。実はそれは、歯の健康を守るためにもとても大切なことです。

暑さによって口の中が乾燥し、唾液の分泌量が減少すると、唾液が本来持っている殺菌・自浄作用が弱まります。その結果、虫歯菌が繁殖しやすくなり、虫歯や口臭の原因になることがあります。口の中を適度に潤すことで、こうしたリスクを減らすことができます。

清涼飲料水の飲みすぎには注意

ただし、水分補給の内容にも注意が必要です。炭酸飲料やスポーツドリンクなど、酸性度の高い飲み物を頻繁にとると、歯の表面のエナメル質が酸によって溶かされてしまう恐れがあります。また、糖分を多く含む飲料では、虫歯菌が糖を分解してさらに酸を作り出し、歯をさらに攻撃します。冷たくておいしい清涼飲料も、過剰に摂取すると歯には負担になるため、ほどほどにしておくことが望ましいでしょう。

フッ素で口腔ケアが効果的

虫歯予防には、フッ素入りの歯磨き粉やマウスウォッシュの活用も効果的です。フッ素は歯の再石灰化を促進し、酸に対する耐性を高めてくれます。日頃からのケアに取り入れることで、夏の口腔環境を健康に保つことができます。

ご自身のお口の状態に合った対策を知るためにも、定期的にかかりつけの歯科医院で相談してみてください。この夏も、健康な歯で快適に過ごしましょう。