体にとって、「酸素」と「二酸化炭素」はどちらが大切だと思いますか?
実は「酸素」と「二酸化炭素」のどちらも大切です。
「酸素」は生命の維持に不可欠ですが、息を吸った分すべてが体に取り込まれるという訳ではありません。実は「酸素」は呼吸で体内に入っただけでは内臓や皮膚、筋肉などの細胞まで運ばれません。
「酸素」が細胞に運ばれるためには「二酸化炭素」が必要となります。
一見、いらない物と思われがちな「二酸化炭素」ですが、体にとって重要な働きがあります。「二酸化炭素」は脳の呼吸中枢に働きかけ、体内のガス交換をコントロールしています。体内には一定量の「二酸化炭素」が必要なのです。
体内の「二酸化炭素」が減ってしまうと、「酸素」が細胞まで届けられないため、エネルギー不足となり、
- 疲れやすい
- 注意力や記憶力の低下
- 頭痛
- 不眠
などの様々な症状と内臓へ負担が起こります。
「口呼吸」を続けると、
- 風邪をひきやすくなる
- 口臭の原因になる
- 虫歯になりやすくなる
- 歯並びが悪くなる
- 睡眠の妨げになる
などの弊害があります。
さらに、体外に「二酸化炭素」が逃げて、体内の二酸化炭素濃度が下がります。
普段から口を閉じて「鼻呼吸」を意識することで、体内の二酸化炭素濃度が増えて細胞の隅々まで「酸素」が行き渡り、エネルギーに溢れた体になります。
「口呼吸」をしている人はぜひ「鼻呼吸」を意識してみてください。