インプラント治療後のトラブルについて
インプラント治療は、非常に効果的で実績のある治療法です。しかしながら、保険適用外の治療であるため、費用が高額になることも多く、事前に十分な準備と説明が必要です。
本日は、インプラント治療に関してよくいただくご質問についてお答えいたします。
インプラント治療は一生持つのでしょうか?
インプラント治療は高額であるため、どのくらいの期間持続するのか気にされる方も多いと思います。
しかし、そもそもご自身の天然歯ですら、一生涯にわたって完全に持つわけではありませんよね。インプラントは、天然歯に比べて虫歯になることはありませんが、歯周病と似た症状である「インプラント周囲炎」という病気にかかる可能性があることが知られています。
一度「インプラント周囲炎」になってしまうと、完全に治すことは難しいため、この病気を未然に防ぐための管理が非常に重要とされています。
また、自動車や住宅も10年も経てば修理やメンテナンスが必要になるのと同じように、インプラントも経年によって劣化することがあります。インプラントの10年後の生存率は90%以上とされていますが、全く問題なく機能し続ける例は、もう少し少ないかもしれません。
ただ、自動車や住宅の例を挙げましたが、定期的にメンテナンスを行うことで、クラシックカーや築50〜60年の住宅でも快適に過ごすことができるように、数十年前に他院で治療を受けられたインプラントが、現在もなお正常に機能している事例を数多く拝見しております。
こうしたことからも、メンテナンスの重要性をご理解いただけるかと存じます。
ご自身の歯の健康のためにも、インプラント治療を長持ちさせるためにも、信頼できるかかりつけの歯科医師を見つけて、安心してメンテナンスを受けられる環境を整えましょう。