最近マウスピース矯正という言葉がよく目に入るようになったと思います。

従来の矯正のようなブラケットやワイヤーがないため目立たなく、異物感や痛みが少ないということでブームとなり急激に普及しました。

しかしその反面、マウスピース矯正ではうまく治らない歯列があることや、22時間以上マウスピースを装着しなけれならないこと、マウスピースを装着したままの飲食が制限されることなどのデメリットもありこんなはずじゃなかったとクレームや中断となる場合もあることが聞こえてきます。

それに加えて昨年(2023年)に3件のマウスピース矯正関連の大きな訴訟が起きたこともあり以前の勢いが少し失われていると思われます。

正しく患者さんの利益になるようにマウスピース矯正を行うには2つのことを遵守することが大事です。

  1. 矯正の知見・技術のある先生(医院)を選択すること

一つは従来の矯正の診査診断・ワイヤーの矯正がきちんとできて、マウスピース矯正の適応症の判断、リカバリーのできる先生(医院)を選択することです。

  1. 患者自身が理解して自己管理すること

二つ目はマウスピース矯正は取り外しができ院外で進めていく部分が多いため、患者様自身がマウスピースの使用方法について理解し、きちんと自己管理ができるかを判断して始めることです。

従来の矯正にないメリットを持つマウスピース矯正ですので、正しい理解をされて普及してほしいものです。