歯の大切さは、歯を失ってからわかるとよく言われます。その歯の大切さについてお話します。歯は咀嚼(そしゃく)といって、食べ物をかみ切ったり、すりつぶしたりしながらだ液と食べ物を混ぜ合わせ、塊にして飲み込むという働きを助けています。しかし、これだけではなく、さまざまな形で私たちの健康を支えているのです。

物がよくかめれば消化吸収が助けられ、全身によく栄養を行き渡らせることができます。また、話をするときには特に前歯がなかったりすると、はっきりと発音することができません。

このほか、ピーナッツをかんだときなどの「カリッ」とした歯ざわりや歯ごたえ、味を豊かに保つ、美しい顔の表情をつくるなど歯の働きはいろいろとあって、健康的な生活をするうえで欠かせないものばかりです。歯が悪くなると咀嚼だけでなく、健康にも影響を及ぼします。消化器官に負担をかけ、栄養の吸収が悪くなったり、また虫歯や歯周病などが原因で二次的に目や心臓、ジン臓、皮膚、関節などが病気をおこしたりしてしまうこともあります。

健康な体を支えるためにも歯は大切です。その大切な歯を守るためにも歯の手入れに注意して、いつまでも自分の歯でかめるようにしたいものです。